◎原始反射とは
外部からの刺激があると、脳に信号が送られる前に反射的に体が動きます。
自分の意思で体を動かせない赤ちゃんには、生命維持のために必要なものです。
また、この反射を繰り返すことによって、中枢神経(脳・脊髄)、からだが発達し、自分のからだを把握し、自由に動かせるようになります。
◎原始反射の出現と消失
生まれつきあるもの、発達の途中で出現するもの
途中で消失するもの、消失しないものがあります。
生まれつきあるものは、発達が進むと消失するものが多くあります。
自分でからだをコントロールすることができるようになり、必要がなくなるからです。
◎消失するはずの原始反射が残ってしまうと…
脳に信号が送られる前に体が動いてしまうので、からだを自分自身でコントロールすることが難しくなります。自分でも何でそうなるのかわからず、周りからも「なんで○○できないの?(○○になるの?)」と理解が得られない場合があります。
例えば以前紹介した『足底把握反射』が残っていると、
・足の裏の触覚過敏
・靴下、靴を履くことを嫌がる
・姿勢の保持が難しい
・じっとしていることが難しい
・歩くときに転びやすい
・まっすぐ歩くことが苦手
・心身ともにグランディングがしにくい
などがあります。
足の裏にしっかりとした刺激を与え、ハイハイ、歩行の発達が整うと、足裏把握反射は消失します。
わからない、できないことからも卒業ですね。