見なくても
声をかけられたらそちらを振り向く。
後ろから車が来るのがわかる。
すぐには来ないな。遠いな。
なぜ、分かるのでしょう?
それは耳が2つあり、
顔の左右についているからです。
当たり前?
そうですね。
顔の左右に耳があることで、
ほんの僅かですが、
音が耳に到達する時間が違います。
音の大きさも違います。
それらの情報を
脳が処理できるようになると、
方向や距離がわかるようになります。
最初からできるわけではありません。
赤ちゃんの頃
『音がなったら、そちらを向く』
ということを繰り返します。
最初は
ただ音に反応しているだけですが、
繰り返すうちに
高度な情報を脳が処理できるようになります。
単純な動作かもしれませんが、
『見なくても、空間の音を聞き取る』ために、
大事な動きだったんですね。